JavaScript での動的なゲッターとセッターの実装: ガイド

従来の JavaScript では、ゲッターとセッターは特定のプロパティ名に対して定義されます。ただし、ES2015 で導入されたプロキシを使用して、より柔軟な動的ゲッターとセッターを作成することは可能です。

プロキシを使用した動的ゲッターとセッター

動的ゲッターとセッターを使用すると、明示的な定義を行わずにプロパティへのアクセスと変更が可能になります。プロキシを使用してそれらを実装する方法は次のとおりです。

"use strict";
if (typeof Proxy == "undefined") {
    throw new Error("This browser doesn't support Proxy");
}
let original = {
    example: "value",
};
let proxy = new Proxy(original, {
    get(target, name, receiver) {
        if (Reflect.has(target, name)) {
            let rv = Reflect.get(target, name, receiver);
            // Modify the value here before returning
            return rv;
        }
        // Define default behavior for unknown properties
        return "missing";
      }
});

使用例

上記のプロキシを配置すると、プロパティへのアクセスと変更を動的に実行できます:

console.log(`proxy.example = ${proxy.example}`); // "proxy.example = VALUE"
console.log(`proxy.unknown = ${proxy.unknown}`); // "proxy.unknown = missing"

ブラウザ間の互換性

プロキシは、Chrome、Firefox、Safari などの最新のブラウザでサポートされています。ただし、プロキシをサポートしていない古いブラウザの場合は、プロキシを使用せずに動的 getter/setter 構文を使用して回避策を実装できます。