gamescom 2024のRaw Furyブースで,Dogubomb Studiosが開発を手がけるパズルアドベンチャーゲーム「Blue Prince」の開発者に話を聞いた。
Dogubomb公式Xアカウント(リンク)より転載
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「Blue Prince」は,大富豪の大叔父の遺産を唯一受け継ぐ主人公
サイモンとして,行ったこともないホリィ山の
巨大なシンクレア邸で“46番目の部屋”を見つけることが目的の一人称視点型のパズルアドベンチャーゲームだ。
邸宅に入って最初の部屋には
設計図(ブループリント)が置かれており,その三方にあるドアの先には,寝室,貯蔵室,キッチン,廊下,図書室,暗室など複数の部屋のタイプからランダムで3つが表示されている。その中からドアの先にある部屋が何であるのかを設計図に書き込んでいく。このように設計図の9×6マスに1つずつ部屋を書き込んでいき,1番目のエントリーホールから45番目のチャンバーに到達することで,大叔父が指定した46番目の部屋にある秘密が暴かれる。
部屋の中には,ドアを開けるための
「鍵」,特定の部屋に入るための
「クリスタル」,アイテムを購入するための
「コイン」があり,プレイヤーは自分に必要なものを考えながら部屋を書き込んでいく。また,部屋ごとにドアの向きが異なり,そもそもドアのない部屋も存在するので,行き止まりになって詰んでしまわないように考えなければならない。
しかも,いくつかの部屋には過去にシンクレア邸に来たゲストからの手紙が用意されていたり,ちょっとしたパズルもあったりするので,プレイヤーによって
まったく異なる邸宅のデザインに仕上がっていく。
開発者の
トンダ・ロス(Tonda Ros)氏によると,これまでデモをプレイしてもらった人には,46番目の部屋にたどり着くことを最優先する人,物語の背景を読み込もうと手紙などを探し求める人,そして自分の好きな間取りを作ろうとする人の3タイプがあるという。そのどれにも対応できるようなゲームにしたと語っていた。
もっとも,1つのプレイスルーは基本的に
「50ステップ」に限定されているのが難しいところだ。1つの部屋に入ると1ステップがカウントされていくので,各部屋と何度も行き来しているとステップが減っていく。このステップも鍵やコインと同様に獲得できることがあるものの,ステップを使い果たすとゲームオーバーとなって,その日は終了となる。翌日になると前日の間取りは消えてしまうため,また1からやり直さなければならない。
ロス氏によると「Blue Prince」の開発は終盤に差しかかっており,ゲーム後半のパズルを仕上げるのに時間を費やしつつ,グラフィックス面でチューンアップを行っている段階だという。ロス氏は「邸宅の屋外部分があるのも忘れないでほしい」と,GDC 2024(関連記事)のときに庭部分を探索できるようになっていたことや,今回は邸宅前にある噴水にコインを投げるという何か意味ありげな行為ができることを強調していた。
Steamでは現地時間8月29日までの期間限定で
「House Tour」と名付けられたデモを公開中だ。英語のみのサポートとなっているが,気になる人はデモを遊んでみるといいだろう。
「Blue Prince」の開発者トンダ・ロス氏は,映像作家をバックグラウンドとするだけあり,パズルアドベンチャーというジャンルながらドラマチックにストーリーが展開していく
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